この記事はネタバレ無しで、2019年制作の韓国映画『無垢なる証人』を紹介します!
『無垢なる証人』は、「私の頭の中の消しゴム」や「アシュラ」に出演したチョン・ウソンが弁護士を演じるヒューマンドラマ。韓国で動員230万人を超えた大ヒット映画なんです!
そして、もう一人の主役は若手の女優キム・ヒャンギ。
今作では、キム・ヒャンギ演じる自閉症の少女役の演技が光っていて、目や口の繊細な表現はプロ顔負けといったレベルでしょう!
自閉症というセンシティブなテーマに正面から向き合い、軒並み高評価を叩き出した韓国映画の傑作『無垢なる証人』。
さっそく、『無垢なる証人』のレビューを見ていきましょう!(ネタバレはありませんのでご安心を)
『無垢なる証人』
作品情報
制作 | 2019年 |
時間 | 129分 |
制作国 | 韓国 |
監督 | イ・ハン |
主演男優 | チョン・ウソン |
主演女優 | キム・ヒャンギ |
受賞 | 第40回青龍映画賞 第55回百想芸術大賞 第39回黄金撮影賞 |
作品のキーワード
弁護士
自閉症
多様性
キャストなど
監督 | イ・ハン |
撮影 | イ・テユン |
編集 | ナム・ナヨン |
音楽 | チョ・ヨンウク |
キャスト | チョン・ウソン(スノ役) キム・ヒャンギ(ジウ役) イ・ギュヒョン チャン・ヨンナム ヨム・ヘラン |
あらすじ
これまで「正義」を貫いて生きてきたチョン・ウソン演じる弁護士。
でも現実に直面し、収入や名誉を求めて、俗物へ歩むことを決めたちょうどその頃、出世のかかった殺人事件の弁護士に指名されるという大きなチャンスに巡り合います。その殺人事件の目撃者は、キム・ヒャンギ演じる自閉症の少女ひとりのみ。
裁判で戦うための有益な情報を得ようにも、意思疎通もままならない状況から、弁護士と少女の交流は始まります。
元々、誠実な性格をもつ弁護士は自閉症の少女と心を通わせることに努め、次第に彼女のことを理解するように物語は進みます。
そして、自閉症の少女は、とても優れた感覚をもっていることが明らかになり、物語は「多様性」のテーマを帯びながら、クライマックスへと進んでいきます。
事件当日、その無垢なる瞳が捉えた真実とは・・
見どころ
信念が揺らぐ弁護士
正義や誠実を貫いてきた弁護士の心情的な変化。俗物へとスタイルを変えた頃に運命的に訪れた自閉症の少女との出会い。
果たして、弁護士が最後に選択する信条は「正義」か「名誉」か。『無垢なる証人』の見どころのひとつです。
自閉症の少女との出会い
殺人事件の唯一の目撃者は、ある自閉症の少女。キム・ヒャンギの名演技が物語全編を通じて輝いています。
目や口、細部にまで行き届いた演技で自閉症の持つ世界観を表現し、弁護士との心の交流がリアルに描写されます。
多様性
「自閉症の人は正直です」「歩幅を合わせる」「(自閉症の人が自分の世界から)出られないのなら、あなたが入ればいいのでは?」。少女との交流に悩む弁護士が、とある人物から受けたアドバイスは自閉症という特徴を上手く捉えていますね。
世間に存在する差別、偏見、そしてイジメ。『無垢なる証人』では、全編を通じて、『多様性』のメッセージが発信されているように思えます。
『多様性』とは、社会は様々な特性を持った人で形成されていることを理解し、あらゆる偏見を排除するもの。この映画を観て、改めて考えさせられたテーマでした。
裁判の行方・・
弁護士は、担当する殺人事件の裁判で容疑者の無実を立証するため、自閉症の少女を法廷に立たせるように努力しますが、果たして彼女が法廷に立つ日は訪れるのか?そして、彼女の証言に立証能力はあるのか?
弁護士の人生の転機がかかった裁判の行方は・・・
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